Q&A

Q 『総合学科』とは?

A 高校には「普通科」と農業・工業・商業などの「専門学科」があります。「総合学科」はどちらでもない、第3の学科です。選択科目が多く用意されていて、自分の進路や興味関心にあわせて、自分で考えながら科目を選択していくことに一番の特徴があります。

Q 選択できる科目数は?

A どの高校でも学ぶ必修科目,総合学科の原則履修科目,総合的な学習の時間の他に,選択科目が,1年次で6単位,2年次で20単位,3年次で25単位あります。1週間あたり1時間学習するのが1単位です。1年次では週6時間選択科目を勉強します。
 興味や関心のある科目を自分の意思で選び自分の時間割を作る,就職や進学という目的にそって主体的に学習することができる,それが総合学科です。体験的な学習や課題解決的な学習を通して,学ぶことの楽しさや成就感を体験することができます。

Q 『産業社会と人間』とは?

A 「産業社会と人間」は、総合学科の1年生全員が学習する科目です。様々な体験学習や社会人の方々による講話などを通して現代の産業社会の特徴や、人間の生き方と職業の関わりなどについて学びます。そのうえで自分の適正や興味・関心、将来の進路について考え、2・3年次の「自分だけの時間割」を作成し、“私のライフプラン”を創ります。そして2・3年次に学習する自己の進路や生き方をさらに深く見つめる総合学習へと発展していきます。

Q 『総合的な学習の時間』?

A 私たちの学校の総合学科では,2年次に週1時間(1単位),3年次に週2時間(2単位)行います。高校生活は、入学してからのさまざまな学習や経験により,進路に対する見方や考え方に変化がでてきます。この変化を大事にし,将来に対する考え方を高校生のレベルで考えることはとても重要なことです。
 1年次での「産業社会と人間」や2年次・3年次での「総合学習」で,体験的な学習や課題解決的な学習を学び自分の将来を考えながら学習していく。進路や興味・関心を考えながら自分で科目を選択し,自分の時間割をつくっていく。これが私たちの学校の総合学科です。

Q 『系列』って何ですか?

A できるかぎり選択科目を用意しましたが,みなさんの希望する将来の進路や興味・関心は実にさまざまで,全てに答えるわけにはいきません。また,科目をばらばらに選択したのではまとまった学習ができません。そこで,用意できる選択科目をみなさんの目安となるように,いくつかのグループにわけています。総合学科では,このグループのことを『系列』と呼んでいます。
 私たちの学校には「環境科学」「情報ビジネス」「体育福祉」「人文語学」の四つの系列があります。

Q 『環境科学系列』?

A 『環境科学系列』には,自然環境のしくみと利用を学ぶ科目が多くあります。これらの科目を学習することで,緑地・環境関係の仕事,大学や専門学校への進学をめざします。加護坊山のふもとに93haの学校林があります。「森林科学」など学校林を利用した学習に特徴があります。

Q 『情報ビジネス系列』?

A 『情報ビジネス系列』では,簿記会計を中心にした科目選択と,情報処理を中心にした科目選択ができます。簿記検定,ワープロ検定,情報処理活用能力検定,コンピュータ利用技術検定など上位の級を取得できるようになっています。資格を多くとりそれを仕事や進路に生かそう,ということです。
 商業科の学習に近いものになりますが,商業の情報処理のほかに専門教科「情報」の科目「アルゴリズム」や「マルチメディア表現」も勉強できます。私たちの学校には現在120台ほどのコンピュータがあります。

Q 『体育福祉系列』?

A 『体育福祉系列』には,みなさんの良く知っているスポーツをやる科目のほか,「体育理論」や「生涯スポーツ」などの科目があります。それと,訪問介護員(ホームヘルパー)2級を取得できる福祉の科目があります。2・3年次に指定された4科目を学習し,一定の成績を修めると試験なしで資格をとれます。

Q 『人文語学系列』?

A 『人文語学系列』は,文系の大学進学に必要な,英語,国語,社会(高校では地理歴史と公民の2教科にわかれています)などの科目が中心になります。文系の大学や短大への進学を考えている人が選択します。保育系はもちろんですが,数学や理科を選択することで看護学校への進学にも対応できます。 英語の科目を多く設けてありますので,英語の好きな人におすすめです。

Q 各系列30人まで?

A 四つの系列があり,定員120名ですので,1系列30人と考えてしまいがちですが,そんなことはありません。系列ごとの募集ということもありません。入学してから、自分の興味・関心、進路に合わせた科目を選択し、各自の系列が決定していきます。

Q 系列を選ぶとは?

A みなさんの中には,福祉に興味のある人もいるかと思います。私たちの学校で,訪問介護員(ホームヘルパー)2級をめざしている人は毎年20名ぐらいいます。スポーツの苦手な人も多くいます。さらに大学で専門的に福祉を勉強する,介護福祉士の資格をとるため短大や専門学校に進学する,そういう人は国語や英語などの人文語学系列の科目を選択しています。就職を考え,簿記や情報処理の勉強もしたい人は,情報ビジネス系列の科目を選択しています。このように,自分の進路や興味にあわせ,他の系列の科目を選択してもかまいません。
系列を選ぶのではなく,自分の進路や興味・関心を考えて「科目を選択する」のが基本です。

Q 卒業後の進路状況は?

A 進路先は,大学・短大への進学,専門学校への進学,就職が3分の1ずつです。現在の総合学科在校生の学力は卒業生より高く,大学短大への進学者は多くなると思いますし,ぜひそうしたいと考えています。「各自の進路希望を実現させる」それが私たちの学校の一番の目標です。
 進学先の専門学校をみると,他の高校にくらべ,介護福祉科などの福祉分野,会計学科などのビジネス分野等の割合が多い傾向にあります。高校での学習を通して,さらに専門的に勉強するという傾向がみられます。

Q 国公立大学への進学は?

A  「効率」ということを考えると,残念ながら普通科にはかないません。「さまざまな生徒へさまざまな面からさまざまな配慮をする」のが総合学科だからです。入学後「高校生という立場から自分の進路を再度十分に見つめ直す」のも総合学科です。
 もちろん,センター試験が受けられないということはありません。受験に必要な科目の勉強が不足しないように放課後や長期休業中には課外授業を実施しています。
大学入試は実に多様な方法がとられ,推薦入試も多くの大学で取り入れられています。特色ある学習,部活動,生徒会活動,ボランティアなど,本校ではさまざまな活動で自分を特徴づけることができます。自分を特徴づけ,それをPR材料に推薦入試で臨むこともできます。

Q 高校生の就職は難しい?

A その通りです。にもかかわらず、本校の就職率は県内平均より特に高く、様々な企業で卒業生たちが活躍しています。高校生を採用する企業が少なくなってきている原因として「卒業3年後に,卒業したときに就職した企業にそのまま勤めている者は5割しかいない」ということがよくいわれます。働くとはどういうことなのか,社会人として生きていくためには何が必要か,よくわからない人が多くなってきているように思います。
 総合学科の場合,1年次の「産業社会と人間」の授業のなかで,社会人講話や職場体験実習を行い,社会を知り,職場を直接経験する機会があります。2年次には希望者に対し数日間のインターンシップを行っています。また,授業やさまざまな活動を通して学校以外の人と触れ合うことも多くあります。
これらのこと,さらには,学校全体で欠席が少ないことや部活動が盛んなことが,本校の就職の実績につながっていると考えています。

Q 総合学科の他にも?

A 全く違う二つの学科が同じ学校にあってうまくいくのか,という疑問があるかと思いますが、授業以外の活動は一緒ですし,総合学科の授業のなかにも,フラワーデザインについて学ぶ園芸デザイン,最近ブームのガーデニングを学ぶ生物活用などの科目が選択できます。3年次の選択科目群には,二つの学科共通で選択する科目群もあります。実業高校ならではの特色を生かし、授業以外でも,さまざまな面で両学科の交流に心がけています。

Q 以前は男子校だった?

A 平成9年4月,学科改編と同時に男女の募集になりました。総合学科では,例年男子1に対し女子2ぐらいの割合で入学していますが、農業技術科は男子の割合が高いため、学校全体としては男女が半分ずつです。校舎は共学化後の平成11年11月に完成したもので施設設備の面では問題ありません。部活動も,県総体での女子の上位入賞,音楽部の活躍など女子も頑張っています。

Q 総合学科は自由な学科?

A 総合学科は,自分が学習する科目を選択し,自分なりの3年間の学習をつくれるなど他の高校にはない自由があります。ただし,自由である反面,「主体的に判断する意志」や「自ら学ぶ姿勢」が必要です。自分で決定できない人はやめたほうがいいと思いますし,選択する分悩むことも多くなります。悩むことを覚悟してください。

Q どのような人向きか?

A 「好きな分野を勉強し自分の個性をのばしたい」「自分がめざす職業に結びつく学習をしたい」「いろいろなことを広く学習したい」「自分の進む道をさがしたい」総合学科への入学を考える人にはさまざまな人がいます。自分を特色づける機会が多くあるのが総合学科です。入学したら,自分のやりたいことを考え,いろいろなことに挑戦してみましょう。みなさんも総合学科への入学を考えてみませんか。